壺中天日乗

メモ帳

古書と私の未来の思い出

電子書籍はこれから隆盛すると思う。それに伴い、紙の本は減少し、古書はますますマイナーなモノになっていくと思う。そう考えたときに、私は古書を買うなかで経験した様々な出来事――たとえば買った本に署名がしてあったり、サイン本だったり、自作の変な栞が挟まっていたり、持ち主の葉書が挟んであったり、線が引いてあったり、落書きがしてあったり、人物相関図が書き込まれていたり、謎のメモがあったり、レシートや領収書が挟んであったり、前の古書店の値札が張ってあったり――を結局は愛していたのであり、いつか未来の世界で、これらの思い出を宝物のようにかかえて生きていくことになるのだろう、と考えるにいたったのだった。