壺中天日乗

メモ帳

打ち切り漫画について

我々が打ち切り漫画に惹かれるのは、それが人生に似ているからではないか。
我々は人生の終点を知らない。しかし複雑に入り組んだ人生の物語がまさに入り組んだままゆっくり消えていくという「あの感じ」はそこそこ生きていると人間誰しも経験しているものだし、そこから終点に対するある予感も我知らず胸に宿しているのではないだろうか。
打ち切り漫画を読む時、我々はまさに人生の終点に対する予感を目の前に見るのである。