壺中天日乗

メモ帳

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ハロルド・ピンター「何も起こりはしなかった ―劇の言葉、政治の言葉」 (集英社新書)

日本での知名度はいまひとつですが、イギリスを代表する劇作家であり、ノーベル文学賞受賞者であるハロルド・ピンターの発言集です。 この本は次の三章からなっています。 Ⅰノーベル文学賞受賞記念講演 Ⅱ世界情勢を見つめる Ⅲ創作活動について 冒頭に収録さ…

思考とエディプスコンプレックス

頭の中では考えは明確になっているのにいざ文章にすると不明瞭になるという不思議をよく経験する。 おそらく文章は頭の中にあるときは生理感覚と結びついていて意味充足状態にあるのだろう。 文章にするときに言語へのコード化が起こりその過程でまた、軋轢…

松岡正剛「知の編集術」 (講談社現代新書) 追記

モノマネってさ、する前に「いまから誰某のモノマネやりま~っす」って宣言してからやらないと、誰の真似かまったく判らないって知ってた? 一回TVで原口あきまさが宣言せずにやってて、みんなポカーンてなってたのが記憶に残ってる。ほんとに判らないんだよ…

松岡正剛「知の編集術」 (講談社現代新書)

われわれの意見が多様なのは、別にもらった理性の分け前が人によって多いから起こるのではなくて、単にみんなの関心の対象がちがっていて、ものの考えかたもまちまちだからなのだ。つまり活発な精神を持つだけでは不十分であって、いちばんだいじな要件とい…