壺中天日乗

メモ帳

モノマネ芸人に託された使命

俺は以前このようなツイートをしたことがある。

今回はこのツイートに関して、ちょっと考えたこと。
芸能人は「異形の者」として世間からは憧憬と反発を受けるものだ。
テレビや週刊誌に載ってる芸能人のゴシップに世間があそこまで盛り上がれるのも、それをよく示していると思う。やれだれそれが不倫しただの、整形だの。
芸能人は憧憬とともに、それだけ悪意のある視線にも晒されるわけで、それに対する反発も起こってくる。
特に、お笑い芸人の「素人弄り」にはよくそれがあらわれていると思う。あれ、見ていてあまり気分のいいものじゃないんだよな。芸能人のなかでも、お笑い芸人は特に世間からの悪意に晒されやすいポジションだろう。
その悪意に対抗するために、お笑い芸人は「反発する性向」を増幅させているのだろう。それが「素人弄り」となって表出してる。
芸能人と世間との間には、このような緊張感が存在している。
そこで、モノマネ芸人である。
モノマネ芸人を見ていて思うのは、「どれも本物より本物に似ている」ということ。カリカチュアされている。どうにも本物に対する悪意がにじみ出ている。それは、世間の持つ「意地の悪さ」の期待に応えたものだと思う。
世間の持つ悪意によりモノマネ芸人はテレビに呼び出される。
だから、彼らは芸能人よりは我々にとって距離の近い存在となってもいる。
地方のイベント(ショッピングモールとか)にモノマネ芸人がよく出演するのは、その反映なのかもしれない。