自伝であり、出版文化史であり、ブックガイドでもあるという内容。つまりいつもの坪内節。「当時赤線を引いた部分」としていろんな新書から引用がなされているのだが、そのセンテンスがいかにも、というか、さすが坪内祐三、という目の付けどころ。氏の頭の…

読む前はものすごい衝撃をうけるんじゃなかろうかと期待していたせいか、意外と普通な印象。でも心理描写と人物造詣は凄かった。みんな濃すぎ。これが噂のポリフォニーかと感心。にしても始終人が主人公の前に現れるのが演劇みたいだった。登場人物がみんな…

副題に「ある悪夢」とあるが、たしかに悪い夢のような物語だった。終わりのほうの展開は唖然として見守ることしか出来なかった。ツッコミどころは数えあげればきりが無いが、この作品はリアリズムとは別の論理に貫かれていると思えば納得できる。背景はやは…

文体面白い。小説というより語りだな。関西弁がつぼ。「わかってま」俺も使ってみたい。ストーリーも相当面白かった。シロクロ親子、恵子が印象に残ってるなあ･･･男性が意外と繊細で、女性が実はガサツ、という風に書かれているが、これは女性はどう読むのだ…

短編集。著者自身は「空港にて」が一番気に入っているらしい。最初あんまり乗り気ではなかったのに、なんとなく読み始めてなんとなく読了してしまった。するっと読めるけど、文章は相当洗練されてるな。過去現在内面描写情景描写を自在に行き来しながらも混…

読むのに体力がいる漫画。弥恵って境界例だよね。それにしても恋人とはいえ、ここまで斬り合うような会話するかね。俺はついていけないなあ。弥恵は「私をわかって」オーラが凄くて地雷臭プンプン。俺なら「お前自分のことさえわかってないじゃん」って言う…

久々に書こうと思ったらパスワード思い出せなくてあせった。