ひぐちアサ「ヤサシイワタシ」(講談社)
読むのに体力がいる漫画。
弥恵って境界例だよね。それにしても恋人とはいえ、ここまで斬り合うような会話するかね。俺はついていけないなあ。
弥恵は「私をわかって」オーラが凄くて地雷臭プンプン。俺なら「お前自分のことさえわかってないじゃん」って言うね。いや、言っても無駄だから無言だな。そもそも他人なんてわからないのが当たり前だと思うけど。俺なんて自分さえよくわからないっしー。
俺はまず「他人は理解できない」っていう所から人間関係をスタートさせてるところがあるからな。これって逃げかな?それが実際大人の態度だと思うよ。てか「他人は理解できない」ってとこから始めたほうが結果的にはより深くまで理解し合えるように思えるのだが・・・まあそんなこといっても無意味か。
芹生もまあ助けようとしてるんだろうけど、結果的に弥恵は悪化しているように見えるな。
共依存の気もあるよな。芹生も弥恵に救われている部分が確実にある。
田舎住まいの俺に言わせてもらうと、こういう人はほんと畑で農作業とかしたほうがいいと思うよ。太陽とともに生きると癒されるよ。自分が世界の一部であるというのが直感的にわかる。
あと後半からヒロインポジションで出てくる澄緒ってなんなのかな?まるで弥恵の生まれ変わりみたい。
弥恵ってサークルクラッシャーでもあるね。大学生だったら読んだらはまるかも知れないね。
ディティールの会話がリアルでおもろい。これは作者の実体験だろうな、と思わせられるリアリティがある。
- 作者: ひぐちアサ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/06/20
- メディア: コミック
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